2002年12月議会質問
○25番(中川健作君)(登壇) 第434回市議会定例会に当たり、私は4点について質問をしたいと思います。
まず第1点は、旧加茂川の環境改善についてであります。
まず、住民参画型川づくりの取り組み計画と今後の方針についてお尋ねいたします。
旧加茂川及び川沿いの町並みを整備するために平成9年に住民参画による基本構想策定協議会が設置され、平成12年に基本構想がまとめられました。この構想に基づき、旧加茂川の整備計画を立て、できるところから実施することになっていましたが、いまだに動きが見えません。整備計画はいつつくられるのか、まずお尋ねしたいと思います。
また、基本構想には自然や水環境、生態系や生物多様性、景観や歴史的風土の保全に努めるという基本方針のもとに、親水広場や緩衝緑地、石積み護岸などの整備案が挙げられていましたが、今後の整備の考え方について、県との協議状況も含めてお尋ねいたします。 次に、旧加茂川の環境改善に大きく影響しています紺屋町再開発事業についてお尋ねいたします。
紺屋町再開発事業は1988年から計画され、14年の歳月と6,000万円以上の経費を投じながら、一向に進んでおりません。その影響で本通りの旧加茂川沿いの下水道整備がおくれ、旧加茂川の水質に悪影響を与えております。また、この地域のまちづくりにからめて川づくりをするという計画も一向に進めることができないでいます。中心市街地活性化の面からもこれ以上、再開発事業計画をずるずると引き延ばすことは許されません。まちづくりのための別の方法を住民参加で早急に再検討すべき時期に来ていると考えますが、市長の見解をお尋ねいたします。
2番目の問題は、米子城跡への自動昇降装置設置問題についてであります。
本議会に米子城跡への登り道の整備及び自動昇降装置の設置を求める陳情が提出されております。市長は9月議会で、同様の質問に対して、文化財保護、風致地区、財政面等の問題はありますが、積極的な方向で考えてまいる所存でございますと答弁されております。そこでまず、文化財保護、風致地区等の問題点の具体的説明を求めるものであります。
また、自動昇降装置としては、ロープウエーやリフトなどが考えられると思いますが、全国的に、どこも財政上の問題から行き詰っているのが現状であります。市長は、財政面についてどの程度検討された上で答弁されたのか、お尋ねしたいと思います。
3番目の問題は、市町村合併についてであります。
市長の合併へのスタンスは、以前から地域のアイデンティティー、住民の共同生活意識の醸成、関係する市町村及び住民の自主的な判断が前提ということでありました。9月議会でも、私の質問に対して、単独での生き残り策や小さな単位での合併など、当然それぞれの市町村の判断に任せるものであるとした上で、ただ米子市を含む合併を選択肢の一つとして考えているところには合併協議会の設置を働きかけたいと答弁されております。すなわち、合併は国が押しつけるものではなく、それぞれの市町村が自主的に選択すべきものであるという考えで一貫してこられました。しかし、最近、政府や自民党は強制合併を露骨に打ち出し始めています。地域の歴史や文化、町村の役割と努力を全く考えていないこの合併強制の動きをどう思われるのか、まずお尋ねしたいと思います。
また、今後、鳥取県西部がどのような枠組みになろうとも米子市と合併しなかった市町村のことは知らないというのではなく、これまで以上に各自治体の広域での連携を強め、支え合うことが必要と考えますが、市長の見解をお尋ねいたします。
4番目の問題は、中海淡水化中止と堤防開削についてであります。
両県知事が淡水化中止を正式に表明したことで、中海・宍道湖干拓淡水化事業は、事業開始から40年を経て終止符を打つことになりました。約20年に及ぶ鳥取・島根両県の住民運動が国の大型公共事業をストップさせたことに対して、当初からかかわった者として、大変大きな喜びを感じております。森田市長におかれましても、沿岸市町村長の中で唯一明確に当初から反対を表明し続けてこられ、また淡水化中止に対する談話の中でも、堤防開削の必要性をはっきりと発言されたことに対して、大変感謝するものであります。 これからの課題は、市長が言われるように、堤防開削などによって中海・宍道湖の環境を改善することでありますが、残念ながら農水省も島根県も開削による水質改善効果を認めようとせず、開削に否定的であります。今後は、堤防開削効果を科学的に明らかにするためのシミュレーション調査などを米子市で行い、島根県や国に対して、堤防開削を強く迫る必要があると考えます。
市長は、堤防開削実現のために今後どのような取り組みをされるお考えかお尋ねいたします。
以上で質問を終わりますが、答弁によって再質問を行わせていただきます。
○市長(森田髓ゥ君)(登壇) まず、旧加茂川の住民参画型川づくりの取り組み経過につきましては、平成12年3月、旧加茂川整備基本構想を策定後、平成13年9月、基本構想に基づき、旧加茂川とその沿線の町並み整備を推進するための組織として住民参画型の旧加茂川・加茂川整備等策定協議会を設置し、まちづくりとして取り組んでいるところでございます。平成14年6月に旧加茂川・加茂川の視察会を行い、8月には協議会を開催し、今後の整備計画策定のための意見交換を行ったところでございます。
旧加茂川の今後の方針につきましては、平成15年度までに意見を集約し、平成16年度に整備計画を策定して、その後整備に着手する予定としております。現在、事業主体、事業手法について、県とも調整を図っているところでございます。したがいまして、県とともに住民の意向を踏まえ、早期に整備したいと考えております。
紺屋町再開発事業の進ちょく状況についてでありますが、最近の社会経済状況は、再開発事業を推進するには非常に厳しい状況にあると認識をいたしております。しかし、準備組合としては、現状のままでは商店街の空洞化が進み、中心商業地の衰退が進行するとの危惧感もあり、再開発を実施し、活性化を図りたいとの希望を持っておられます。市といたしましても、中心市街地の活性化は必要であると考えておりまして、いましばらく準備組合や地元関係者の状況、動向を見守りたいと考えております。
次に、米子城址に自動昇降装置を設置する場合の問題点についてでありますが、文化財保護法、都市計画法による風致地区、都市公園法、保安林、国設鳥獣保護区等の規制があります。所管課と協議した中で、特に米子城址は市指定史跡であり、その現状を変更し、保存に影響を及ぼす行為については、保護条例に基づき制限がございます。したがいまして、城址への工事等現状変更については、その価値を損なうことなく、影響の少ない計画でなければなりません。また、都市計画法では風致地区に指定されており、自然景観を損なわず、風致の維持管理に支障のないものとする必要があります。
財政面での検討についてでありますが、文化財保護や風致地区保全のためにどのような昇降装置をどこに設置するかにより、建設費が異なってまいりますが、いずれにいたしましても、厳しい財政状況の中で判断することになりますので、慎重に検討してまいりたいと存じます。
次に、市町村合併についてでありますが、平成17年4月以降の基礎的自治体のあり方につきましては、地方制度調査会を初めといたしましていろいろな提案がなされておりますが、いずれも地方分権の進展に的確に対応できる自治体のあり方という観点から一つの考え方として示されたものでございまして、今後、関係各方面の意見を十分に聞きながら論議が尽くされるべき課題であろうかと考えております。
また、本市を含む周辺市町村との合併がもし実現しなかった場合の広域連携のあり方につきましては、当然、米子市と合併しなかったからもう関係ないなどということはございません。このたびの市町村合併の取り組みによって人口、行政区域ともに増大する可能性の非常に強い松江市や鳥取市との都市間競争に生き残るためにも、これまで以上に強力な連携が必要になってくるものと強く認識をいたしております。
次に、中海淡水化中止と堤防開削についてでありますが、平成13年6月の本会議においても答弁さしていただきましたが、中海の水質浄化につきましては、鳥取・島根両県を中心に、関係機関等の協力により推進すべきものであると考えております。したがいまして、議員御提案のシミュレーションにつきましては、現時点で米子市が単独で行う考えはございません。
水質改善につきましては、かねてより申し上げておりますが、本庄工区の二つの堤防を開削することが絶対に必要であると考えております。本庄工区の堤防開削についての今後の取り組みについてでありますが、大橋川の測量調査及び設計の実施についての鳥取・島根両県知事確認書において、大橋川の工事実施について島根県から同意を求められた段階で堤防開削についての具体的な方針が確定されない限り、拡幅工事の実施については同意をしない考えである旨を明記してあります。このたびの中海淡水化中止の方向が出たことで改めて鳥取県知事に大海崎及び森山堤防の開削に向けて鳥取県・島根県及び国の関係機関からなる中海に関する協議会の場で協議をしていただくよう、申し入れていきたいと考えております。
○25番(中川健作君) では、追及質問させていただきます。
最初に、旧加茂川の関係です。住民参画型川づくりのことで、先ほど市長の方から予定については説明がありました。ただ、事業主体それから事業手法を県と協議しているということでありますけれども、問題なのは、先ほど説明がありましたように、当初は平成12年度早々に計画の策定協議会を設置して議論するはずでしたけれども、これが途中に西部地震を挟んだとはいえ、2年近くおくれて動き出したということで、この間協議が、平成13年の9月に設置されてからもう、今現地視察含めて2回しか開かれていないわけです。
先日、私も鳥取県の県土整備局の方の担当者と話してきましたけれども、やはり県と市の都市計画課、事務局を持っているところが、早めにやはりたびたびこの協議会を開くような形で、せっかく住民参画でいろんな方が加わって議論を進めてきたわけですから、何が必要なのか、川づくりにとってですね、そういうことを急いでやっていく必要があるんじゃないかと思うんです。しかも今のお話のように15年度で意見集約、16年度で計画をつくるということは、もう年月もありません。このままいくとまた時間ばっかりが経過して非常に弱いものになってしまうと思うので、その辺で積極的に頻繁に開いて、実施してほしいと思うわけですけども、その点について市長のお考えをお尋ねしておきたいと思います。
○市長(森田髓ゥ君) 仰せのとおり、旧加茂川の早期整備につきましては、今後、協議会の開催回数をふやして、県とともに川づくりの整備計画の一層の推進を図ってまいりたいと存じております。
○25番(中川健作君) ぜひそのことを担当の方も市長のそういう見解を受けて実施していただきたいということを要望しておきたいと思います。
それから、紺屋町再開発事業のことです。これは旧加茂川の影響で言えば、先ほども壇上で少し言いましたけれども、例えば、四日市町周辺は再開発にあわせて川づくりをして、本通りの裏の旧加茂川沿いに自由通路を設けて私設橋を撤去して、松江の京橋沿いのような整備をするとかいう計画でしたが、これは県の方が米子市の事業が進まないからほぼ不可能であるという、そういう見解でおられるようです。
それから、商店街周辺は下水道は昭和45年から52年に完了しているんですけれども、実はあの四日市周辺だけがやはり再開発事業があるからということもありまして事業が進んでおりません。お聞きしますと、大体180人の生活しておられる方々の生活雑排水が未処理のままに旧加茂川に流されているということで、下流の旧加茂川の汚染の大きな原因になっているわけです。そういうことで言えば、決算委員会でも私取り上げました。そのときの下水道部の答弁としては、再開発事業が中止になり、凍結になればすぐにでも下水道はできるんであるということで、やはりまちづくりの行き詰まりがネックになっているという答弁だったわけですね。
それで、先ほど市長は再開発事業は厳しい状況にあると、今の経済情勢から。ただ地元の準備組合が実施の希望があるので、しばらく動向を見守りたいと言われました。だけども、この間14年たったというのが、やはりそういう形で地元の意向、意向ということでずるずるずるずる、しかも基本設計、あるいは実施設計という形で2回ですか、やり直して6,000万円以上使ってきたということで、こういう事態招いていると思うんですね。 それでもう少し具体的にお聞きしたいんですけれども、経過を振り返りますと、平成2年に1.6ヘクタールの再開発事業推進計画をつくって、そのときには14社に意向調査したと。しかし全く出店意向がなかったということでとんざしました。それが突如、今度平成8年に1.6ヘクタールから3.1ヘクタールに拡大した計画がつくられました。ですけれども、拡大したことによって居住者を中心に、地権者ですね、23人の方、あるいは借家権者14人の方が白紙撤回、反対陳情をされて反対運動が始まりました。そういう事情がありましたけれども、平成11年になりまして再開発事業概要というものが出されまして、その内容、これは多分全議員にも配られましたので皆さん見ておられると思いますけれども、キーテナントとして西友ストアとかアサヒビール、東宝映画、アメリカ村とか、150社から出店の賛同を得ておりますという、そういうことで事業費としても莫大な事業費の再開発事業概要が平成11年に突如提示されたわけです。その後既に3年たっております。その計画がどうなっているのかということをやはり市民の前に明らかにする市として責務があると思うんです。これが準備組合がやる気があるから待つ待つということではあの地域のまちづくりが進まないんです。だからまちづくりにおいては米子市もやっぱりあの地域どうするのかという、米子市の仕事であるわけですから、任せてずっとこのまま置いておくということにはならないと思うんです。そういう点で今、再開発事業の平成11年度以降の経過がどうなっているのか、説明をいただきたいと思います。
○市長(森田髓ゥ君) 先ほど申し上げましたように、中心市街地の活性化は必要であるという認識はいたしておりますが、いましばらく準備組合や地元関係者の状況とか動向を見守りたいと考えておりますけど、平成11年以降の取り組みについて、担当部長の方から答弁をさせます。
○建設部長(黒須則典君) お答えをしたいと思っております。
実は最近ではございますけども、ことしの6月、9月、11月ということで3回にわたりまして準備組合の組合長さんとお話をさせていただきました。先ほど市長も申しましたように、やはり商店街はこのままだと空洞化になると、何とか厳しい状況であるけども、今いろいろと模索し、方法を考えているので、もうしばらく待ってほしいという中身でございました。
以上でございます。
○25番(中川健作君) そうすると、内容について、全く市としてはこの計画の実現性等を含めて関知しないということですか。
○建設部長(黒須則典君) 中身につきましても、具体的に先ほど議員の方から出ておりました、そういう概要をもとにもう一度準備組合さんの方も私らの方もどうであろうかということの中でやっておりまして、やはり非常に危機感を持っておられ、商店街がなくなるということまでの中でもうしばらくいろいろな方法というものを今考えておるので、もうしばらくという中身のことでお話をさしていただいて、私らの方も何とかそれのいい線がないかということも一緒になって今考えているところでございます。
○25番(中川健作君) 再開発事業というのは手法としては、改めて言うまでもないんですけれども、キーテナントが確定しない限りはできない事業なんです。これがネックになって、全国的にもう不可能な事業だというふうに状況的になってきている、これは市長も先ほど答弁で認められたとおりなんです。それを要するにわかりながら、今までのいきさつでこの事業によって14年間部長が何人かわられ、担当者が何人かわられ、地元が非常に混乱してるわけですよ。そういう客観的にも要するに展望が見れない事業をいつまでもずるずるずるずる引きずっていることが米子のまちづくりにとって大変なマイナスになっていると。それがいろんな旧加茂川の問題とかに波及しているわけです、下水整備とかですね。そういう大きな問題をこれ以上延ばすことは許されないんじゃないかと思うんです。今の部長の答弁をお聞きしても、何が問題かわかりません、はっきり言って。
ですから、市長、最後お聞きしておきたいと思うんですけれども、時期を切って、例えばもう今年度中に結論を出して、言われるようにあそこの地域をどうするか、商店街をどう復興さすかっていう、もう一度やっぱり議論を始めないと、やはり熱もだんだん冷めてきますし、
(「そうだ。そうだ。」と呼ぶ者あり)
問題だけが多くなると思うんです。それをはっきり明確にやっぱり今年度中に線を引くとか言ってほしいと思うんですね。答弁お願いします。
○市長(森田髓ゥ君) 外野席の応援、声援はともかくとしまして、ただいまおっしゃられましたことは非常に正しい御意見であると思いますので、早急にいろいろと協議を重ねて結論を出したいと思います。
○25番(中川健作君) ぜひそれで。今、皆さんから温かい御支援がありましたけれども、全議員があるいは市民が、本当にそう思っていることがやっぱりやれないということは行政の一番の弊害になると思いますので、実施していただきたいと思います。
次に移らせていただきます。米子城の自動昇降機の問題です。市長も先ほど慎重に検討したいと言われたんですけども、実は私はこのたびの質問に当たりまして、議会事務局の調査係の人にお願いして中国地方の自動昇降装置の資料を集めていただきました。私も幾つか直接電話したんですけれども、例えば、少し紹介させていただきます。
この近辺では鳥取市のロープウエーがありました。これは昭和44年建設ですが、7年後に中止しております。当初は1日300人から500人の客があったんですけれども、それがだんだん少なくなって成り立たなくなったと。今も頂上の駅舎とかロープウエーの支柱なんかが残って廃墟になっております。非常に景観的にも見苦しいという状況です。それから美保関のリフト、これは昭和36年建設です。今、時期的に停止したりして非常に経費を落としてるんですけれど、それでも近年、利用者が減少著しくて存続が危ぶまれているという、そういう御答弁でありました。それから岡山県の湯原町のロープウエーも昭和50年に建設ですけども、当初は年間5万人いたんですが、これも昨年撤去されております。それから津和野町のリフトも、昭和46年でピーク17万人で、昨年は2万1,000人で、これも来年末に県の開発公社から町に移管されるということで、町にお伺いしましたら、県の財政支援がなければとてもできないので廃止もやむを得ないという、そういう答弁でした。そのほか、防府市も近々廃止、下関も廃止検討、それから岩国も相当の高い経過で繰り込んでいるけれども、2億円以上の赤字ということで、要するにほぼこの自動昇降装置というのは、中国地方だけとっても、成り立たないという財政的にという状況が出ているわけです。こういう厳しい中で、あえて市長は積極的な方向で考えてまいりたいと言われたんですけれども、こういった財政状況について今、説明させていただきましたような事情を御存知でしたでしょうか。それと御存知なかったら今の説明に対して、市長の見解を改めてお伺いしたいと思うんですけども。
○市長(森田髓ゥ君) 自動昇降機につきましては、採算がとれないということは、議員さんのようにあちこち調べたわけではありませんけど、十分に認識して、承知はしております。ただ、今考えておりますのは、もうけるための施設ということでなしに、米子市に1時間ほどで観光できるところがないというかなりの声を聞いておりまして、観光客その他でも、1時間ほどでどっか米子がきちんとわかるところはないかということで、その意味であの眺望は恐らく日本でも珍しいほどパノラマが開けたところでございます。でありまして、そのためにも昇降機ということを一応念頭に置いとるわけでありますが、これもたくさんの署名もいただいておりますし、その署名の方のお気持ちにもこたえる必要もあるかと存じますので、いろいろと検討してまいりたいと思っております。
○25番(中川健作君) それと、先ほど文化財保護とか風致地区等の問題言われたんですけれども、例えばあの城山が貴重な植物の植生が残っている地域であるとか、あるいは野鳥の宝庫であるとか、そういう問題について検討されているのかどうかちょっとわかりませんけれども、若干これも紹介しておきたいと思います。
米子市の文化財保護専門委員、審議会委員の棚田耕吉先生に、私も以前、城山を案内していただいたんですけれども、あの方は植物学者ですが、城山の植生は大変貴重であると。例えば日本では貴重になった照葉樹林が自然林として残っている。中海に面する粟嶋、清水寺、十神山の三つの山が別々の植生で特徴づけられているんですけれども、米子の城山には、そのすべてが集まっている貴重なところであると。それから今まで確認されただけでも樹木が121種類、草木236種類、シダ植物47種類、合計404種類もありますし、実際にはこれ以上あるだろうと言われていました。現在、各地で失われつつある植物の自生も見られて、特にシダについては注目すべき希少種が少なくないということで、城山にこれだけ貴重な植生が残ってたということは観光地でなかったから残存できたんではないかというのが、棚田先生の御見解でありました。
それから、野鳥の会の方にも問い合わせました。野鳥の会鳥取県支部ですが、あそこに鳥取県のレッドデータブック、載っている絶滅危惧種のオオタカ、それからハヤブサの2種類、それから準絶滅危惧種のハイタカとかフクロウ等15種類。これはすんでいるわけではありませんけれども、エサ場とかですね、通過箇所として利用しているということで、レッドデータブックで2類というらしいですけれども、そういう貴重な鳥がいますし、それから60種類ぐらいの野鳥がいて非常に野鳥の宝庫としても貴重であると。あそこに建造物つくることでその影響が心配であるということを言っておられました。
そういう観点からすれば、私は財政的にも、お気持ちとしては自動昇降機をつけてほしいという気持ちはわかるんですけれども、現実的には大変難しいし無理じゃないかなと思っております。そういう点で観光協会の会長、市長が、森田髓ゥが、市長森田髓ゥに陳情するという、そういう形になっているからこういう事態が起こっていると思うんですけれども、市長は市長ですから、観光協会の会長という立場を捨てて、やっぱり米子市全体の立場から慎重に検討していただきたいし、発言していただきたいなと思います。
この点について最後に1点だけお聞きしておきたいんですが、仮に市長が言われた可能な昇降装置と赤字になってもこれが必要だというふうに市長が判断されたとしても、ただ先ほどのいろんな条件からいえば、アセスメントがどうしても必要だと思うんです。そういうことをしないとやっぱり将来悔いを残すことになると思いますので、その辺で、もし検討するのであれば、アセス等やるべきじゃないかと思うんですが、その点についてだけ確認しておきたいと思います。
○市長(森田髓ゥ君) 事前に環境アセスメントを実施すべきでないかというお言葉でございますが、ちょうど今はまだ、現在署名を集めたばかりの段階でございまして、これから徐々にいろいろと進められていく段階だろうと思いますが、もちろん城山の植生につきましてもいろいろ考えんといけませんし、鳥のことも考えないけんですが、鳥のこともだが人間のことも考えんといけないと思っております。
そこで、この開発に当たりましては、史跡や自然環境への影響を配慮する必要は当然ございますので、設置する場合には事前に十分の調査を行って、もちろんそれは環境アセスメントのことでございますが、進めていきたいというふうに考えております。
○25番(中川健作君) じゃ、次に移りたいと思います。
市町村合併の問題です。今の強制合併の動きについて市長の個人的な見解をお尋ねしたんですが、その点について御回答がなかったので、またそれは後ほど時間があればお願いしたいなと思っております。
この市町村合併問題ですね、先ほど市長が広域の連携ということで、松江や鳥取が合併が実現しそうなんで、そういう都市間競争のためにも、もし合併の枠組みがどうなろうとも、やっぱり広域連携行政が必要であると、もっともっと強めていかなきゃいけないという、そういう御答弁でありました。私も当然そうだろうと思うんです。
それでちょっとお伺いしたいんですけども、私の手元に会見町の合併問題に関する町民アンケートの実施を求める要望書というのがあります。これは12月2日に会見町の三鴨町長に提出された要望書なわけです。この中で大体この住民アンケートの実施を求める要望書の趣旨としては、会見町長、あるいは議会が今進めておられる西伯町との2町合併でいいのかと、米子市とのかかわりを断ち切っていいのかという、そういう論調で住民のアンケートをしてほしいと、その判断を尊重してほしいという内容の要望書であります。
この中でちょっとお聞きしたいのは、こういう文面があるんですね。今のその広域行政のことですけれども、ちょっと読んでみます。西部地区が幾つかのブロックに分かれて合併が完成した後は広域行政の枠組みが解体されるのが確実と推測されますが、今まで2町は、2町、西伯、会見ですね、2町は大きな事業は広域行政に頼ってきましたが、今後は2町が必要とすることはどんな多額の財源を必要としようとも、財政力の乏しい2町だけで財源を確保していかなければなりません。さらに、既に広域行政で建設した施設の今後の維持費についても、今までのように財政規模に応じた分担の仕組みは解消され、合併ブロックごとの均等分担となることが想定されます。その場合、2町の財政力で対応できますかという、要するに広域行政の枠組みがなくなると。合併、いくつか分解した場合ですね。それからこれまでのような財政規模に応じた分担ではなしに、ブロックごとの均等分担になるから要するに小さい規模での合併をすると大変なことになりますよということを書いておられるんですが、このような議論が広域行政管理組合の中であるわけですか。市長が理事長なんですけれども、こういう議論がなされているのかどうか、最初に、お尋ねしておきたいと思います。
○市長(森田髓ゥ君) 広域行政管理組合の中では、そのような話は全くございません。
○25番(中川健作君) そういう話はないということですけど、これには書かれているんですね。それでこの提出は団体名が町民一人ひとりの意見を大切にした町民本位の合併を求める会というふうになっております。12月2日に提出されているわけですけれども、この提出されたときに実は代表の山本さんという方と米子市の収入役が一緒に行かれてるというふうにお聞きしました。米子市の収入役がこの署名活動、1,300何人集めて出されたようですけれども、この署名活動も中心でやられて、お聞きしますと、11月末に開催の町の合併説明会ではかなり時間とって、全体の3分の1ぐらい発言されて、町民から米子市議会じゃないんだからいい加減にしてくれとやじまで飛んだということです。会見町民の中に、米子市がやっぱり切り崩しにきているんじゃないかと、そういう反発も生まれているという、そういうことをお聞きしました。
私は収入役が会見町民として、住民の一人として発言するのは大いに構わないと思うんです。構わないと思うんですけれども、今、各市町村が住民も含めてこれからどういうふうにしたらいいのかという降ってわいたような合併問題について非常に悩みながら議論しているときに、米子市の収入役としてやっぱり米子市がかかわる問題についてこのように積極的に動くということは非常に会見町民に不快感を与えているんじゃないかと思うんです。もっと慎重に行動されなきゃいけないと思うんですけれども、市長のお考えをちょっとお尋ねしておきたいなと思います。
○市長(森田髓ゥ君) この件につきましては、一町民が町民本位で語ったことでございまして、市としては全く関与しておりませんし、それがたとえ市の職業に関係あろうと家にある限りはあくまで会見町民でございますから、その発言についてとやかく言う筋ではないと思っております。
○収入役(中村治夫君) 私の名前が出ましたので、一応発言をさせていただきますが、私は会見町で税金を払い、自宅があり、会見町の住民でございます。会見町の住民として今後会見町がどうなるのか、私たちの生活がどうなるのか、それを考えて行動をしております。決して市長から指示をされたわけでもありません。それが証拠に、私は市長に一切話をしておりません、報告もしておりません。ただ、それから住民説明会で私が発言したことで米子市議会ではないではないかという、そういう忠告はだれもしておりません。私は記憶がありません。
○25番(中川健作君) 市長がもし会見町、市長は要するに、市長職というのは米子市に在住してなくてできるんでるんで、仮にお聞きしますが、市長が会見町に住んでおられたとしたら、一住民であるんですけども、こういう動きされますか、米子市長という肩書が一方であるんですけども。
○市長(森田髓ゥ君) よく意味がわかりませんので、もう一度お願いします。
○25番(中川健作君) まあいい、その辺は置いておきますけれども、今市長も、私は今収入役が答弁されるっていうのはよくわからないんですけれども、一町民だと言われました。だから私も言ったように一町民としてはいいと思うんです。ただ単なる発言じゃなしに、署名を提出に代表と一緒に行ったり、それから署名活動を積極的に動いておられるということで、収入役というのは、地方自治法をもう一回見直しますと、三役、要するに助役と並んで地方自治法では住民による解職請求の制度まで定められている特別の職なんです。だから三役、市長、助役、収入役というのはそういう特別な職なんですよ。ですから例えば市長にかわって公式行事にもたびたび出られますし、言ってみれば助役、収入役というのは市長と並ぶぐらいの立場にいて法的にも規定されているという、だから米子市の顔であるんです。その米子市の顔がやはり一町民としてという形でやりましたということでは済まない問題があると思うんです。そういうことがやはり会見町あたりで反感を持たれているわけですよ。その辺では慎重な配慮が必要ではないかと思うんですが、全く一町民というふうに、知りませんよということでいいんでしょうか、どうでしょうか。
○収入役(中村治夫君) 今、私が署名を集めて歩いたとおっしゃいましたが、私は一切集めて歩いておりません。だれからそういうことをお聞きされたのか、そしてそういうことを議場で言われるならばちゃんと裏を固めてから言っていただかんと私は非常に迷惑です。私は一切署名を集めておりません。
(「署名提出に行きませんでしたか。」と中川議員)
何ですか。
(「署名提出」と中川議員)
これは一緒について行ってくれと言われたから一緒について行っただけの話で、町長とは昔から親しく話もする仲でありますし、それから代表の方から頼まれたから、ただ一緒に行っただけです。で、私は署名は集めてはおりません。
○25番(中川健作君) 市長の答弁がないんですけども、私は要するに署名集めた云々じゃなしに、署名の一緒に提出まで行っているということはどうしても中心にいるというふうに見られると思うんです。ですから、そういうことについては三役である、収入役って三役職にあるわけですから、やっぱり一般の職員と違いますし、その辺での配慮は必要じゃないですかということを私は市長に言ってるんですね、その点について。
しかも、集められていない、あるいは文書については関与されているかどうかわかりませんけれども、先ほど市長が答弁されたように、議論もされてない広域行政の解体とか、それから負担がふえてですという、要するに2町合併はこうなりますよということが文書まで書かれて、少なくともその文面を御存知ながら一緒に提出に行かれているということは私は客観的には関与していると見られても仕方がないと思うんですよ。そういうことにおいて配慮が足りないんじゃないかというふうに思うんですが、市長の見解をお尋ねしたいと思います。
○市長(森田髓ゥ君) 一町民が自分の知っておる知識の範囲でいろいろと考えて、そしてそれを仮に他の人にある場所で示してもそれは私は構わんと思いますし、そして、一町民ということを、自身も決してそうじゃない、ただ、普段の常識の世界において犯罪行為があればこれは当然だれであろうといろいろとせんさくの対象になりますけど、そういう町民の集まる場でどうこうであって、その書類がどうこうであっていうことは、それは個人の問題でありまして、私が関与する問題ではないと考えております。
○25番(中川健作君) 私は市長の非常にそういう優柔不断な態度がやっぱり私は周辺の市町村長から不信感を持たれてると思うんですよ。ちょっとお聞きしますと、12月4日に西部の町村長会が開かれて、その場でこの署名の内容が問題になったそうです。広域行政が解体するみたいなおどしが書かれているということで、多分西部の町村長会から西部広域あたりに問い合わせがあってると思うんですけれども、こういう形でいたずらな不信感でやっぱりせっかくの連携がおかしくなってくるということは問題ではないかと、その辺の慎重な配慮が私はもっとやられないと、一時のそういう感情とかそういうことで信頼関係を損なってはいけないと思うんですよ。その辺でぜひ考えていただきたいと思うんですけれども、もし言われることがありましたら、御答弁をお願いいたしたいと思います。
○市長(森田髓ゥ君) 優柔不断であると言われまして、これは私個人の性格として議員さんがそう思われるのは仕方がありません。しかし、そういう外で犯罪でもなく本人は善意でやったことを曲げて言われる、それについて、市長としてはその収入役をかばうのは当然だと私は思っております。
○25番(中川健作君) これはこれ以上平行でしょうけども、私はいろいろ問題が出てくると思います。そのことは言っておきたいと思います。
時間がなくなりましたんで、中海の淡水化の問題については、市長先ほど答弁されましたが、ぜひ島根県、あるいは農水省がこれから開削に積極的になるようにやはり米子市として反対のリーダーをとってきたわけですから、これから中海の浄化に向けてのリーダーシップをとって、具体的な発言の根拠をつくるような、そういうシミュレーションを委託とかいうことはぜひやっていただきたいなということを要望しまして、私は質問を終わります。