2000年6月定例市議会

○25番(中川健作君)(登壇) 私は、5点について質問をいたします。

 まず最初は、本庄工区干陸事業についてであります。

 本庄工区問題は総選挙が終わった後、来年度予算概算要求時期の8月から12月にかけ てが最大の山場になろうとしております。

 市議会はこの間、農水省や大蔵省、中四国農政局、鳥取県などに働きかけを行っており ますけれども、市長はどのような行動をとられているのか見えないという市民の声があり ます。議会もですけれども、自治体の代表としての市長の行動が大変重要であると考えま す。市長は時期を逸しないように行動すべきと思いますが、今後の行動について、決意の ほどをお尋ねいたします。

 2点目の問題は、ウインズ開業による周辺環境への影響と対策についてであります。

 このことについては昨日質問が行われ、答弁がされておりますので、それに踏まえて、 質問をいたします。

 昨日の答弁では、市の調査でも特に交通の混雑は認められなかった、周辺環境について も、ウインズの警備員による巡回が行われたが、特に県外者の通行等認められなかったと いう説明でありました。市はどういう調査を行われたのか、またウインズ米子にかかわる 調査検討委員会はどのような調査を行っているのかお尋ねをいたします。

 さらに、昨日の答弁では、市民からの苦情は米子市にもウインズにも来ていないという ことでしたけれども、苦情窓口設置などの積極的な情報収集も行わずにそのように言い切 るのは問題であろうと思います。市として誘致した責任上、今後、住民アンケートなどを 行って地元住民の声を細かく聞いてウインズに対応を求めるべきであると考えますけれど も、市長の見解をお尋ねいたします。

 3番目の問題は、バリアフリーのまちづくりについてであります。

 先日の米子市民球場でのオリックス・近鉄戦では多くのプロ野球ファンが楽しまれまし たけれども、そのときに観戦された車いす利用の障害者の方から私あてにファクスをいた だきました。

 内容を要約すると次のようなものであります。子供にせがまれて家族4人で外野席を買 っていたが、障害者用席は内野にしかないということで、仕方なく4人分の内野の追加料 金を払って障害者用席で観戦した。障害者用席と言えば聞こえがいいけれども、実態はそ の場所でしか観戦できず、障害者をその場所に押し込めることになっている。障害者も自 分の希望する場所で観戦できるのが本当のバリアフリーである。球場の全席の入り口にス ロープがあるのが望ましいが、無理な場合は、階段に援助員を置くなどのソフト面のカバ ーがあれば外野席でも観戦できた。また、どうしても席を限定せざるを得ない場合でも、 本人が選択できないのであるから、内野席料金を徴収するというのは納得できない。そう いうような内容のファクスでありました。

 米子市は主催者ではありませんけれども、施設管理者として、この件に対する市長の見 解と今後の対応をお尋ねいたします。

 また、この方はこれまでの障害者専用という公共施設の考え方が結果的に障害者を一部 の場所に押し込めている、基本的にはすべての施設を健常者も障害者も同じように使える ようにすべきであり、ハード面で限界がある場合には、それを補う人的サポートなどのシ ステムを考えなければいけないということを言っておられます。

 今後、公共施設整備を行う上で、あるいは米子市がイベントなどを行う上で重要な問題 提起だと思いますけれども、市長の見解をお尋ねいたします。

 4番目の問題は、国勢調査についてであります。

 最初に、苦情対応窓口の設置と市民への周知についてお尋ねいたします。

 5年に1回の国勢調査がことし10月に実施されますけれども、毎回、全国でプライバ シー侵害が問題になっております。米子市では過去の国勢調査でどのような苦情が寄せら れているのかお尋ねいたします。また、プライバシー保護のために苦情対応窓口を設置し て、調査票の記入の仕方の用紙にその連絡先を明記して市民に周知し、プライバシー保護 に万全を期すべきだと考えますけれども、対応をお尋ねいたします。

 2番目は、調査員の配置の仕方であります。

 全国的に苦情で多いのが近所の人にプライバシーを知られたくないというものです。調 査員が自分が居住する地域以外の調査区を割り当てるなどの配慮が必要だと考えますが、 どのような対応を考えているのかお尋ねいたします。

 3点目は、封入提出、郵送、持参方式の市民への周知についてであります。

 調査票は封入、閉じて提出できることになっていますけれども、調査員と気まずくなり そうなので、封入して渡しにくいという声が多くあります。また、総務庁は、運用として 持参、郵送されたものも受理すると言っています。これらの方法ができることを市民に周 知しなければいけないと考えますが、どのようにされるのかお尋ねいたします。

 最後の問題は、学校図書館の充実についてであります。

 最初に、学校図書館職員の位置づけについてお尋ねいたします。

 今年度の学校図書館職員採用試験に当たっても、雇用期間は司書教諭が配置されるまで の期間、すなわち長くても平成15年度いっぱいというふうに雇用期間が限定されており、 採用された人は不安を抱えたまま仕事をしておられます。しかし、文部省は、司書教諭と 司書職員が車の両輪のように協力し合って初めて学校図書館の円滑な運営が成り立つと言 っており、県も司書教諭は専任職員をリードするために配置するのであり、一体的なもの であると言っています。

 学校図書館の充実のためには学校司書はなくてはならない存在であり、司書教諭配置後 も存続すべきであると考えますが、市の見解をお尋ねいたします。

 2番目に、蔵書の充実についてであります。

 学校図書館が子供や教師の要望にこたえるためには、図書の充実が大前提であります。 文部省は、学級数に応じた図書標準を設定していますけれども、米子市の小中学校は図書 標準を満たしているのか、実態をお尋ねいたします。満たしていないとすれば、充実に向 けた今後の方針をお尋ねいたします。

 3点目は、公立図書館、学校図書館のネットワーク化についてであります。

 学校図書館は、子供たちの読みたい、あるいは知りたいという気持ちに必ずこたえるこ とで図書館に対する興味を持たせ、子供がみずから学ぼうとする力を育てることができま す。そのためには、図書の充実はもちろんですけれども、市立や県立などの図書館とオン ライン化し、活用を図ることが大切であります。また、学校図書館自体もデータベース化 し、図書館業務の効率化と学校図書館同士の検索もできるようにする必要があると考えま すが、見解をお尋ねいたします。

 以上で質問を終わりますが、答弁により再質問を行います。

市長(森田髓ゥ君)(登壇) 初めに、本庄工区干陸事業について今後どのように具体的 な行動をとるかのお尋ねでございますが、今までにも機会あるごとに議会、マスメディア に対し、部分干陸を含め、干陸に反対を表明しております。鳥取県知事に対しましても、 本市が置かれている立場を説明して、理解と協力を求めております。さらに、今後、議会、 境港市とも相談しながら、必要に応じて関係機関に対し、反対の要請をすることも考えて まいりたいと存じます。

 市長の行動が見えないというお言葉でございますが、私は当初から一貫して干陸絶対反 対を主張しておるただ一人の自治体の長でありまして、単なる市民向けのスタンドプレー ではなく、実効ある行動をいかにすべきか真剣に考えているところでございます。

 ウインズ開業による周辺環境への影響と対策についてでございますが、交通対策につい ての市としての調査につきましては、企画部地域政策課におきまして、ウインズが開催さ れた5月20日、21日、27日、28日において、おおむね10時から11時までの時 間帯に、国道431号、県道西福原、皆生、ウインズ米子前、県道米子境港、国道9号を 巡回する形で調査をしましたが、特に渋滞は認められませんでした。調査検討委員会によ る調査は、今回しておりません。また、八束町方面の調査についても、実施はしておりま せん。

 周辺生活環境対策についてですが、さきに錦織議員にお答えをしたとおりでございます が、本市といたしましても、アンケートはともかくとして、積極的な情報収集を行い、地 元のウインズ米子環境対策協議会やウインズ米子に係る調査検討委員会などの関係機関と 連携を密にして対応してまいりたいと存じます。

 米子市民球場の身障者用席についてのお尋ねでございましたが、現在、3塁側スタンド に24人分のスペースがございます。またトイレにつきましては、多目的トイレを2基設 置しております。外野芝生スタンドには身障者用の施設は設置してございません。今後は、 御指摘のような事態が生じないようにするためにも、すべてのスポーツ施設において、あ らかじめ主催者に対し、人的サポートも含めて身障者の方々への適切な対応ができる体制 づくり、あわせて観戦料の配慮などを働きかけて、すべての市民が、ともに楽しく、気持 ちよくスポーツ観戦のできる施設運営に努めてまいりたいと考えております。

 バリアフリーの考え方についてでございますが、本市におきましては、市民一人ひとり が、社会の一員として自立し、尊重され、生きがいを持ちながら生活できる社会を目指し、 ノーマライゼーションの理念のもとに平成10年3月に米子市障害者計画を策定し、バリ アフリー社会の構築のための諸施策の推進に努めているところでございます。

 議員が御指摘のように、公共施設について、利用者が身障者専用、あるいは障害者はこ こだけしか利用できないとの認識を持たれるようであれば、障害者自身の選択肢を狭めた り、障害のない方々が利用する際にも制約を受ける結果となり、バリアフリーの本来の目 的から外れてしまうことが憂慮されますので、公共施設整備に当たりましては、身障者専 用でなく、身障者優先という視点が大変重要であると認識をいたしております。

 また、施設整備とともに関係機関とも連携しながら、ボランティア等サポート体制の充 実も視野に入れた施策の推進を図り、今後とも、建築物や道路等における段差などの物理 的な障害はもとより社会的、心理的な障害を除去し、すべての市民が安心して生活できる バリアフリーのまちづくりに努めてまいりたいと存じております。

 次に、国勢調査についてでございますが、まず苦情対応窓口の設置と市民への周知につ いては、過去の国勢調査におきまして、記入内容を知られたくない、連絡先の記載がない などの苦情が寄せられております。平成12年国勢調査では5月1日、研修センター4階 に国勢調査米子市実施本部を設置して、調査の実施に万全を期することといたしておりま すが、市民の皆様への広報、苦情等の対応につきましても、過去の国勢調査と同様に実施 本部において行うことといたしており、各世帯に配布いたしますすべての印刷物に実施本 部の連絡先を明記することといたしております。

 次に、調査員の配置方法についてでございますが、国勢調査は非常に多数の調査員を必 要といたしますので、各自治会長の推薦をいただいて調査員を確保することといたしてお り、居住地以外を担当いただく方の推薦は極めて困難であるということを聞き及んでおり ますので、今回も調査員の居住地区において調査をお願いするということになろうかと存 じます。

 また、提出方法につきましては、指導員説明会及び調査員説明会において、指導員及び 調査員に対し、封入提出された調査票の取り扱いのほか、郵送提出または持参提出される 際の対応等について指導を徹底し、個人情報の保護に最大限の努力を払うことといたして おります。

教育長(山岡 宏君)(登壇) 学校図書館充実につきまして、以下3点についてお答え いたします。

 まず、学校図書館職員の位置づけについてでございますが、現在、雇用の更新期限を司 書教諭が配置される平成15年3月31日といたしておりますが、文部省も専任の司書教 諭を配置しないということでございますので、学校図書館教育の重要性を考えたときに、 専任の司書教諭が配置されるまでは、現在の学校図書職員の制度を引き続き維持していき たいと考えております。

 2点目の学校図書館図書標準の充足率についてでございますが、平成12年度末の数値 は、全体の冊数では小学校が大体99.5%、中学校が47.6%となっており、充足率を満 たしてまだおりません。したがいまして、引き続き文部省通知の学校図書館標準を踏まえ て整備を進めてまいりますとともに、充足率が低い中学校に対しましては、市独自の予算 措置を加えて蔵書の充実に今後も努めてまいりたいと存じます。

 次に、公立図書館、学校図書館のネットワーク化についてでございますが、市立図書館 につきましては、本年7月1日からインターネットのホームページを開設する予定にいた しております。これによりまして新聞、雑誌を含む図書蔵書検索がインターネット上でで きることとなります。

 また、県立図書館の図書情報を検索する場合も今までは10分程度もかかっておりまし たけれども、瞬時に検索でき、電話での問い合わせも対応できるようになります。

 学校図書館のネットワーク化についてでございますが、現在ではすべての学校の職員室 からインターネットにアクセスすることができますが、学校図書館からアクセスできるよ うまだいたしておりません。したがいまして、なるたけ早い時期にこの件について取り組 んでまいりたいというぐあいに考えております。

 また、学校図書館のデータベース化につきましては、かなりの財源措置が必要となりま すので、今後の検討課題とさしていただきたいというぐあいに存じます。

議長(平田 賢君) 暫時休憩をいたします。

               午前11時51分 休憩

               午後 1時08分 再開

○25番(中川健作君) では、午前中の答弁に対して、順次再質問を行います。

 最初に、本庄工区干陸問題です。

 市長が力を込めて言われましたけれども、私ども一貫して干陸反対を主張している唯一 の自治体の長であると、そういうことでは市民みんな、市長に対して、敬意を払っており ます。だからこそ重要な時期を前に何とかこれを中止さして堤防開削ができる方向に国に 対して、あるいは関係機関に対して働きかけていただきたいという思いが強いわけですの で、先ほどそれは考えていると言われましたので、大いに期待しておりますということで、 この件についてはよろしくお願いしたいと思います。

 次のウインズの関連です。

 先ほどの御答弁でちょっと私のつかんでる情報と違うところがあります。市の担当が調 べたところ特に渋滞等認められなかったということで、5月の4日間ほどやられたという お話だったわけです。

 私のとこに寄せられている1つの声としては、例えば、これは市の方が調べられた後、 6月4日の安田記念のときですから、ちょっと航空祭との重なり合いがあるかもわかりま せんけれども、内浜道路に、これ大崎の方でしたが、たくさん車が入ってきて、時速30 キロのところを50キロ以上で飛ばして非常に危なかったと、そういう苦情が入っており ますし、それから大根島の方からは、これは21日のオークスなり28日のダービーの関 係だと思いますが、八束町の中が大変渋滞して困ったというような声なんかも寄せられて おります。

 そういう点では状況の把握というのは細かくやっていかなければいけないと思いますし、 何らかの形で、アンケートかどうか別にして情報収集を行いたいということでしたので、 ぜひ私は細かな住民アンケート等を今後もやっていただきたいと思います。

 その件に関して再度お聞きしておきたいのは、八束町は調べてないという御答弁を先に いただいたわけですけれども、八束町なり境港市、あるいはほかの周辺市町村も影響はあ るかもわかりませんけれども、いずれにしても、私もダービー行ってきましたが、きのう のあの説明で7,000台以上のあの車が、メーンレースが終わってから一斉に出てくると なると物すごく渋滞をするわけです。そういう点では周辺市町村にも迷惑かけると。これ はやはり米子が誘致したわけですから、その迷惑をかけるとなるとやっぱり米子に対する 不満にもつながっていくと思います、住民のですね。

 そういう点では調査をして、場合によっては、例えば帰る車の経路を別方面に誘導する とか、そういう手だても必要ではないかと思いますので、その辺についての対応について 再度お尋ねしておきたいと思います。

市長(森田髓ゥ君) 交通量調査のことでございますけど、今申されましたように、必 要があれば他町村につきましても調査をさしていただきまして、その結果、対応すべきと ころは対応するようにいたしたいと存じております。

○25番(中川健作君) それと、先ほどの答弁で調査検討委員会が今回調査してないと いうことで、これもちょっと驚いたわけです。ダービー、5月20日開業してそれから3 週連続G1レースが行われたわけです。あと10月までは、もう1回6月25日に宝塚記 念があるだけなんですよ。G1でやっぱ大変な環境に影響があるということが予想された わけですから、検討委員会として今後その開設によって検討事項が詳細に明らかになるの で具体的な対応策を検討したいと言っておられて、それでこの5月、6月にかけてのG1 レースを調査してないということがどうも納得できないし、検討委員会として何をやられ ようとしているのかなという思いが強いわけです。

 そういう点で、市長として設置した検討委員会に依頼されたわけですので、その点につ いて見解をお尋ねしておきたいと思います。

○市長(森田髓ゥ君) 調査検討委員会による調査の件でございますが、先ほど今回はし ておりませんという御答弁申し上げましたが、これから先ダービーがどこでどうあるかと いうことは議員さんほど私詳しくございませんのであれですけど、いろいろと調べてそし て当然あるべき委員会につきましては、これを十分に機能を発揮させるように調査をさせ たいというふうに考えております。

○25番(中川健作君) 私も市長のおかげで若干勉強さしていただきましたので、全然 知りませんでしたけども、ウインズに行って年間のレース計画もいただきました。そうい う点で先ほど言ったわけでして、それをわからずに検討委員会がやられているということ 自体が問題ですので、この点については、担当部長の方から、今後の検討委員会の取り組 みについてお尋ねしたいと思います。

企画部長(松岡泰則君) ウインズ米子調査検討委員会でございますけど、これは7月 の初旬に現地を調査いたしまして、その結果をもって会議を開催したいというふうに思っ ておりますし、今まで市で調べた部分もあわせまして議論していただきまして、今後の対 策に反映させていただきたいというふうに考えております。

○25番(中川健作君) ちょっと不平は残ります。先ほど言ったように一番混雑すると きに調査されなかったということでどうも納得できないわけですが、ぜひ検討委員会につ いてもっと細かく対応をとるように、事務局としてその辺の段取りはやっていただきたい ということは強く要望しておきたいと思います。

 続いて、バリアフリーのまちづくりということで、先ほど市長の方からこの市民球場で の件についての今後の対応、あるいは全体的に米子市の公共施設整備に当たっての考え方 ということが述べられまして、私も今回の件を受けて市長と同じようにいろいろ考えさせ られましたし、非常に重要な指摘を受けたというふうにとらえております。

市長(森田髓ゥ君) 米子市内のトイレにつきましては、実態は身障者専用ということ で表示がしてあるようでございます。しかし、今申されましたように、これは人間として の当然の理念として、障害者専用という表示は必ずしも正しいと思っております。であり ますから、今後整備をいたします公共施設のトイレにつきましては、こういった考え方に 基づいて機能を有する多目的なトイレの整備を検討してまいりたいと考えております。現 在あります施設のトイレにつきましては、どなたにも利用していただきやすい表示の仕方 に改めてまいります。

○25番(中川健作君) ぜひそういう取り組みをお願いしたいと思います。

 それから、次の問題で国勢調査の件について移らしていただきます。

 市民への苦情対応についてはすべての印刷物に連絡先を明記するということでこれは今 までの調査に比べて前進だと思いますので、ぜひそれはやっていただきたい。ここに連絡 すればいいという、わかるような形での明記をお願いしたいと思います。

 調査員の配置の問題です。先ほどの御答弁では、お聞きしますと全部で調査員が812 名ですか選ばれるということですけども、自治会を通して推薦いただいているので、居住 地以外の推薦は極めて困難であるということでなかなか居住地以外の調査区を割り当てる のは難しいという御答弁だったわけですが、実は事前にいただきました総務庁の市町村事 務要覧によりますと、この中でも総務庁自体が調査員の配置についての留意事項というこ とで、例えば、団地等の集合住宅、あるいは新興住宅地域などは、いわゆる顔見知り調査 員を望まない傾向が強いところもあるので、他の地区に居住する調査員を配置したり、あ るいは居住する棟と調査員が調査を担当する棟を同一にしないことという、要するにそう いう分けてなるべく配置しなさいということを総務庁自体も指示しておられるわけです。

 ですから、これは7月の中旬ごろまでに調査区を決めて県の方に調査員名簿を出すとい うふうにお聞きしておりますので、まだ十分、1カ月ほど期間があります。ですから、そ ういう少なくとも団地とかそういうとこについては調査区を、これクロス配置といいます か隣同士で配置しあうとかいうことは十分配慮ができるんではないかと思いますので、そ ういうふうにできないと言い切るのではなしにそのあたりはぜひ実施していただきたいと 思いますが、再度御答弁をお願いいたします。

市長(森田髓ゥ君) 総務庁の指示によりますとそういうふうなことができるようにも 言われておりますし、現実に団地とかどうか、そういう集合住宅につきましては、必ずし もその地域の方でなくてもいいと思いますけど、いずれにしましても、当該地区の自治会 長と相談する必要がございますので、その自治会長と相談した上で、先ほど申されました ようなことがもし可能であればそのような配置ということも考えたいと存じております。

○25番(中川健作君) ぜひ相談して、例えば、これは米子市では幸いまだないようで すけども、よそではこれは市民苦情ホットライン、全国的に市民運動でやってますが、毎 回、調査員に記入内容を知られたくないというのが非常に多いと。調査員自体もやっぱり プライバシーの問題で非常にやりにくいと、顔見知りでですね、いう声なんかも上がって いるようですので、そこはぜひ配慮していただきたいと思います。

 この点について国勢調査の問題ですけれども、実は毎回5年ごとに、特にプライバシー の問題でこの調査が果たして必要なのかどうかということは批判を浴びております。そう いう点で市長のこの国勢調査に対する御見解と今後の対応をお尋ねしておきたいと思うん です。

 今回もこの国勢調査の目的、総務庁の資料を見ますと、人口、それから世帯の実態を把 握して各種行政施策の基礎資料とするというふうになっております。その点についてはい いと思うんです。

 ただ、そうしますと、今度もありますが調査項目の中にですね、世帯の全員の氏名、あ るいは全員の勤め先の名前、具体的なとか、そういうプライバシーにかかわることをなぜ 調べなければいけないのか。統計資料としては必要ないわけです。これがなくても細かく 施策に生かすことができるわけですので、そういう点でこういう氏名とか具体的な事業所 名などはこれからの調査ではやめるように、やはり自治体の方から国に対して提言してい く必要があるんじゃないかと思うんです。今回はこれは地方分権法の絡みで法定受託事務 になったわけです。今までのような機関委任事務という有無を言わせずというではなしに 法定受託事務という制度的にも変わったわけですので、そこは自治体としての主体性を発 揮してそういうことは言っていくべきじゃないかと思いますが、その点について市長の見 解をお尋ねいたします。

市長(森田髓ゥ君) 5年ごとに行われます国勢調査についてでございますが、そもそ も私は国勢調査という言葉そのものに疑義を挟むものでございまして、昔は人口調査のか わりに国の力が人口にあらわれるということで、国の勢力という意味での国勢調査という ことであったと思いますけど、現在はそういうことは考えられませんので、それでは国勢 調査というのは国の態勢の調査だろうかというふうにも考えますけど、必ずしもそうでも ないように思いますので、国勢調査という言葉自身に非常に疑義を挟むものでありますけ ど、ただ一定の基準を置いて資料づくりをする必要はあろうかと存じますので、プライバ シーに関することに関してはよほど注意をしながらでも統計資料を整えていくことは必要 だろうかと存じます。その意味で国に向けてもこれから折あるごとに、なるべくプライバ シーにかかわることを除いて、とにかく単なる統計資料としてきちんと国全体を管理でき るようにお願いをしたいと存じております。

○25番(中川健作君) 非常に前向きな答弁でありがとうございます。

 実は米子市の個人情報保護条例が4月1日から施行されたわけですけれども、この中で も、個人情報の事務取り扱いについては、目的を明らかにするととともに、当該目的の達 成のために必要な範囲内という、非常に個人情報については制限をつけているわけです。 ですから、私はこの国勢調査の項目は米子市の個人情報保護条例にも反するというふうに 考えております。

 どうもお聞きしますと、この調査が終わった後に各自治体が国に対して、アンケートで すか出す機会があるようですので、しっかり今言われた必要のないプライバシーにかかわ るものは省いてほしいということは明記して、米子市の意見として上げていただきたいと いうことを強く要望しておきたいと思います。

 では最後に、学校図書館の充実の問題です。

 先ほど教育長が、雇用期間の問題については、専任が配置されるまでということで明確 に言われました。県も国も司書教諭は兼務であると、専任ではないというふうに言ってお りますので、教育長の答弁は、今の図書職員は今後も継続して雇用を続けるということだ と思います。その点を再度確認したいのと、これについて今雇用しておられる、既に採用 今年度で全校配置が終わったわけですので、その当事者の職員の方に明確に米子市の方針 をお伝えして安心して職務に励んでいただくような環境づくりをすべきではないかと思う わけですが、その点について、再度御答弁をお願いしたいと思います。

教育長(山岡 宏君) 今、募集いたしましたのは平成15年3月31日まではという ことで募集をかけておりますので、先ほどもお話ししましたように、もしも国があるいは 県が配置しないということであれば、私は図書司書は必要であるという認識のもとで、ぜ ひお願いしてこれは残していきたいものだというぐあいに考えておるという話をいたした わけでございます。

○25番(中川健作君) 私も県の方に今回も事前に確認してきました。県は明確に司書 教諭は兼務であると言い切っておられます。ですから専任は配置、言葉を変えればしない、 考えてないということですので、そこはしないのであればということではなしに、非常に 不安に思っておられますので、早急に明確に米子市の方針をするためにその確認を含めて 明らかにしてその職員さんにお伝え願いたいということですので、その点についてはぜひ お願いしたいと思います。よろしいでしょうか。

○教育長(山岡 宏君) 私は文部省の方が別枠で司書教諭を配置しないという話を聞い ておりますもんですからその御答弁を申し上げて、であるなら15年までは今のままで置 いておいても、当然に配置はしなければいけないわけですから、その後は改めて今の職員 をそのまま残していきたいということを申し上げたわけです。

○25番(中川健作君) ちょっと理解が私、悪いもんですからちょっと単刀直入に言っ てほしかったですが、わかりました。そういうことで15年以降も継続してやっていただ くということですので、それで安心されると思います。

 次に、蔵書の充実についてお尋ねしたいと思います。

 先ほど数字を、小学校は平均図書標準充足率99.5%ということでかなり高くなってい るというお話がありました。残念ながら中学校についてはまだ低くて、47.6%というの が平均ですね。しかし、小学校の中でも、見てみますと、例えば伯仙小学校は56%、そ れから住吉小学校は68%なんですね。50から60%台が6校もあるんですね。それか ら中学校に至っては非常に低いわけです。

 この極端に充足率が低い小学校とそれから全部の中学校については、確かに中学校も市 独自の予算措置で毎年20万円ほど国の財政標準に上乗せしておられますが、それでも5 0もいかないという大変低い状態にありますので、さらに特別の手だてが、中学校だけで なしに小学校についても必要じゃないかと思うんです。

 その点について、再度ちょっとお尋ねしておきたいと思いますし、それから関連して、 図書の蔵書の数の場合、数だけがあればいいということでもないと思うんです。

 御存じのように、全国学校図書館協議会が出しております図書廃棄基準というのがあり まして、例えば、要するに地図なんかでも何年かたって変わってくると、国名が変わった りですね。それは3年とか5年とかたったら廃棄しなさいとか、それから辞書についても 3年たったら廃棄しなさいとかという廃棄基準が全部定めてありますが、それに従ったや はり廃棄が行われてないという声を聞きます。

 そういう廃棄基準、本当に子供たちが役に立つ資料を整えようとすれば廃棄基準に従っ て廃棄をしていかなければいけないと思いますけれども、その点についての廃棄状況はど うなっているのか、教育委員会としてどういうふうにチェックされているのか、これもあ わせてお尋ねしておきたいと思います。

○教育長(山岡 宏君) おっしゃるとおり、全小学校が99.数%まで達しておるわけでは ございません。100%達しておる小学校は、23校中12校ということでまだまだ十分 な充足率ではないというお答えをいたしました。

 そこで、先ほど話がありました件については、特に米子市の場合は、平成元年度から図 書館の充実ということで単市でもってかなりの補充をしていただいております。その後図 書館法が変わったのは平成5年、したがって、6年から交付税措置になるからこれだけの 蔵書を確保しなさいという文部省からの通達もあったわけですけども、その以前から本市 の場合は、はっきりした数字は忘れましたけども、小学校の場合、最低が14万だったで しょうか、それから20万円、それから25万円という3段階に分けて蔵書の数を市の方 が調査されてその数でもって、我々からすると児童数割とかあるいは学級割とかしてほし かったわけですけども、多くの蔵書を持っておる学校は生徒児童数が多くても14万円で あると、児童数が少なくても蔵書の数が少ない学校については24万という配置を5年ほ どなされたわけですけども、そういったようなことで市の場合は単独でかなり前から図書 費については十分見てもらっておるという私は認識しておりました。そこで、6年からは 再度見直して、児童生徒割ということで充足をいたして今日まで至っております。

 特に中学校が50%未満ということで、47.8%だったでしょうか、充足率は非常に低 うございます。これは調査をいたしました段階では、中学校の図書の数っていうのは非常 に少うございました。これは学校の方もあまり図書館を利用しないと、中学生はという話 があったりして、PTA会費の方でもなかなか買っていただけなんだということもあった でしょうし、中学校になりますと1冊の本の値段を見てみましても、辞書あたりですと数 万円するということでなかなか冊数というのはそろっていかなかったということもあろう かと思います。そこで8年、9年からだったでしょうか、中学校だけはさらに一律に20 万円ずつを上乗せして図書を充実していかなければいけないと、そこで今日に至っておる わけですけども、それ以上にということについては、今の状態で今後も推移を見守りたい という考えでおります。

 先ほどもお話がありましたように、蔵書の数っていうのは廃棄の数とまた関連してまい りますもんですから、要らなくなった修理できないものを廃棄してということになると蔵 書の数が減っていくというようなことの繰り返しになろうかと思いますけども、図書の事 務員さんが入ることによってそこらの傷んだ補修等をされながら、かなり充足率が上がっ てきておるというぐあいに理解しております。

 それから、廃棄につきましては、御承知のように、充足率を早く達せようと思えばなる だけ置いておいていただいた方がいいわけですけども、とはいってもこれは必要ないと、 あるいは年鑑のように時代おくれになっていくというもんであれば即、廃棄して新しい本 を購入していくというのがこれが原則であろうというぐあいに考えております。

○25番(中川健作君) 廃棄の今の状況について御答弁なかったんですけれども、実は いただいた資料を見ますと、平成10年度で小学校、中学校32校中、10年度に廃棄ゼ ロっていう学校が17校もあるんですね。ですから、5割以上が平成10年度廃棄ゼロな んです。それからほかの年度を見ても、廃棄が非常に少ないところがあります。廃棄基準 のとおりやられているのかどうかっていうのが非常にちょっとわかりません。もしそれを 調査しておられないんであれば今後どういうふうにされるのか先にしてほしいと思うわけ ですけれども、再度御答弁をいただきたいと思うんです。といいますのは、これは現場の 先生あたりから、やはり古い本が多いと、それから調べ学習資料が足りないというそうい う声なんかも聞こえております。

 そういう点で、廃棄っていうのも一つの役に立たなきゃいけないんですから重要な仕事 だと思うんです。そういう点で実態なり、それから今後の対応を再度お尋ねしておきたい と思います。

 それから、ネットワーク化の問題です。

 7月1日からインターネットで市立図書館の本は検索できると。ただ職員室にしかない ので、なるべく早く図書室でもできるようにしたいということだったんですけれども、単 純に考えると、回線してコンピューター1台設置すればできるわけですからそんなに高い 金じゃないと思うんです。ですからぜひこれは来年の予算にでも計上して、せっかく7月 1日からできるわけですから、生かせるようにすべきだと思うんですが、その点について、 再度お尋ねしておきたいと思います。

 以上2点をとりあえずお尋ねします。

教育長(山岡 宏君) まず、1点目の廃棄基準でございますけども、特に本市として は基準は設けておりません。これは学校にお任せして更新するものについては廃棄をしな がら更新していくと、先ほど申し上げたとおりです。

 それから、2点目のネットワーク化についてですが、それぞれ図書室には、先方NTT の方からノートパソコンをいただいておりますので、配備はしてありますけども、大体図 書室いうのは2階、3階にあります。職員室が1階なもんですから、1階から配線をし直 すということになると早々見やすいことではないというぐあいに考えております。

 即、来年からという保証はありませんけども、早いうちに、これは予算もつかなければ いけないことでありますし、ここで来年からというお約束はできませんけども、早い段階 でこの整備はしていかなければいけないというぐあいに考えております。

 以上です。

○25番(中川健作君) 廃棄の問題ですが、特に設けてないということなんですけれど も、ちょっと角度を変えて再度確認しておきたいと思うんですけど、全国学校図書館協議 会の廃棄基準というのがちゃんとありますので、やはり市としてその廃棄基準に基づいて 廃棄状況をやっぱり全校を教育委員会として調査してチェックしてみる必要があるんじゃ ないかと。この点について、再度お尋ねしておきたいと思います。

 それから、これは御答弁はいいんですけども、回線の問題はこれは2階にあろうと電話 回線、INSなんか引けば済むことですからそんなに金もかからんと思いますし、ぜひ来 年度から実施できるようにしていただきたいなと思います。

 まず、そのことを教育長にお尋ねしておきます。

教育長(山岡 宏君) 基準につきましては、先ほど来申し上げておるように、特にそ れを基準を設けようという考えは持っておりません。

○25番(中川健作君) 基準を設けるんじゃなしに学校図書館協議会の全国的な基準が ありますので、これは全国の学校図書館の現場で適応してやっておられますので、それに 従ってやってくださいということですので、ぜひお願いしたいと思います。時間がありま せんから。

 最後に、市長にちょっとお尋ねしておきたいと思うんです。実はこれはちょっとある学 校ですけども、学校司書さんが配置されて4月20日から6月9日までの約1カ月半、図 書の貸し出し冊数が3,018冊になったと。この学校の平成10年度の資料がありました ので、比べてみました。大体1年間に換算すると、司書が配置されて図書の整理が済んで 図書を並びかえて貸し出ししたり、あるいは子供たちの興味を引き出したり、そういう形 で定着して貸し出し冊数が私の計算によると約2倍になっているんです。それだけやっぱ り学校に人がいるだけで活用が非常に進んでいると。で、図書職員の役割は非常に重要だ と思うんです。それと学校図書館の役割は非常に重要だと思うんです。

 そういう点で、財政の執行権者である市長に学校図書館に対する認識と充実に向けての 決意を最後にお尋ねしておきたいと思います。

市長(森田髓ゥ君) 読書に関しましては、年少時から熟読、精読ということをさせる のではなく、俗に乱読でもいいからとにかく青少年時代に読書に親しむという習慣を身に つけさせることが大事だろうと思います。その培うために学校図書館の役割につきまして は、児童生徒の主体的な学習活動を支えるとともに、読書活動を通じて子供の人間形成、 情操をはぐくむ場として極めて重要であると考えております。

 したがいまして、財政状況の厳しい折ではございますが、財源や内容等十分精査して、 鋭意努力をしてまいりたいと存じております。


(討 論)

○25番(中川健作君)(登壇) 私は陳情第40号1件について、先ほどの委員長報告に 対する反対討論を行います。

 陳情第40号は、JRの労使紛争を解決するように国に意見書を上げてくださいという 内容で、国鉄労働組合米子地方本部から提出されたものであります。

 国鉄が分割・民営化されてJRになってから14年になろうとしております。民営化す れば採算第一になり、安全輸送がおろそかになるなどの理由でこの分割・民営化に反対し た国労組合員たちは、新会社に採用されずに13年が過ぎた今なお、JRへの復帰を求め て苦しい闘いを続けておられます。

 国鉄改革法によって当時約27万7,000人いた国鉄職員を一たん全員解雇し、約20 万人をJR各社が新規採用するという方式がとられたわけですけれども、国労などの組合 員は差別され、約7,600人が採用されませんでした。当時の中曽根康弘首相が後に、国 労が崩壊すれば総評も崩壊するということで明確に意識してやったというふうに述べてお られますけれども、組合脱退や思想転向を迫る激しい差別、人材活用センターという名の 収容所での草むしりの強要などの組合つぶしが行われ、100人を超える組合員がみずか ら命を絶つという信じられないような国家による不当労働行為が行われたわけであります。

 最終的に採用されなかった1,047名の人たちは、採用差別は不当労働行為だとして、 中央労働委員会に対して、地元JRへの復帰を申し立てました。全国の地方労働委員会と 中央労働委員会は、不当労働行為と認め、救済命令を出しましたけれども、一昨年、東京 地裁は、JRに不当労働行為の責任は及ばないなどとして、中央労働委員会の救済命令を 取り消したのであります。それを理由に、JR各社はいまだに復帰の手だてを何も講じて おりません。

 しかし、昨年11月、日本も加盟し、条約を批准しているILO・国際労働機関の理事 会は、リストラや民営化のためであっても団結権侵害、すなわち所属組合による差別は許 されないとして日本政府に対して、早期の解決をするようにと勧告をいたしました。

 総務文教委員会での審査の中で、現在、中央で政治的に合意に向かって進んでいるから 陳情は採択する必要はないという意見があったわけですけれども、政党による合意案は、 次のような内容であります。

 すなわち、国労がJRに法的責任がないことを認める。与党からJR各社に対して、国 労組合員の雇用の場の確保等を検討してほしい旨の要請を行うというような内容でありま す。

 これでは国による不当労働行為を認めることになり、JR各社への復帰の保証も全くあ りません。政府の責任において、あくまでILO勧告に従った解決をすることが今、求め られております。

 1,047名の方は、物資販売やアルバイトなどの暮らしをしながらJRへの復帰を求め て長い闘いを続けておられます。既にこのうち、17名の方が亡くなられていますが、ど のような気持ちで苦しい闘いを行っているのか。

 最近ある雑誌に取材が載りましたけれども、一、二紹介してみたいと思います。

 Yさんは、社長と従業員2人の小さなメンテナンス会社に勤めている。4階建てのアパ ートを1人で掃除することもある。64歳になったYさんには重労働だ。Yさんは次のよ うに言っておられます。もう年齢的にJRに戻ることはできなくなった。しかし、自分た ちの名誉を回復させるためにもこの問題はうやむやで終わらせるわけにはいかない。

 もう1人の組合員のNさん、58歳は、造園業で生計を立てておられます。しかし、妻 の乳がんの治療費や子供の大学進学などで借金は膨らみ、厳しい生活を強いられている。 日々の生活に追われて、闘争活動どころではない。それでも国労に残っているのは、自分 たちの闘いにけじめをつけたいからだ。Nさんは次のように言っておられます。怒りとい う感情はもう通り越した。ただ、不当労働行為による組合つぶしという民主主義の根幹に かかわるこの問題の結末だけは見届けたい。

 他の1,000人余りの方も同じような気持ちだろうと思います。

 この方たちが言っておられますように、国労組合員の不採用問題は労働者の権利と人権 にかかわる普遍的問題であり、民主主義の根幹にかかわる問題であります。このような不 正義がまかり通るならば、日本では今後一切、市民的権利も含めて危うくなるおそれがあ ります。

 政府の責任において、ILO勧告の趣旨に従ってこの問題を解決するように求める意見 書を米子市議会として提出すべきあると考えます。採択を主張し、全議員の皆さんの賛同 を求めるものであります。

 以上で討論を終わります。