[米子市の経済活性化]のために!
米子市の経済活動を見ますと、一部で新たなベンチャー的な動きが出始めたり、
県外にも事業展開している元気な企業もいくつかあります。
しかし、全体的には大変厳しい状況が続いており、倒産の増加や企業の収益低下、
そして市民の所得も低下し、さらには職を失ったり、就職が決まらない人の声も毎日耳にします。
国レベルの金融政策や大型の社会資本政策の動きなどをただジッと待っていては、米子市は危機的状況に追い込まれます。
米子市として、将来を展望した「まちづくり」、目指すべき「都市の将来像」という都市戦略をもった
基本的な動きはシッカリと取組まなければなりません。
私は、米子市の持つ機能、地勢、そして事業体の分析をしてみて、地元経済に大きな波及効果を生む取組みを考えています。
米子市にとって、鳥取大学医学部の存在は、「地域医療」としての存在と「教育機関」としての存在という
二つの大きな意味をもっています。これは事業規模でいえば大企業に匹敵する存在感です。
医学部のあるあの場所には、教職員・学生・大学院生・関係業者・そして入院患者や外来患者を合わせると
1日平均で約5260人もの方がいる事が調査してみてわかりました。事業規模では3400人以上の事業体である訳です。
しかし、私たちが危機感をもっておかなければならないのは、教育機関である大学としては、少子化の流れ、施設の耐用年数などから、
「鳥取県と島根県に、それぞれ大学が維持できるのか」という考え方が国レベルで存在する事です。
山陰の中心地点で交通の要衝である米子市ですが、独立行政法人となった大学の経営状況と動向を踏まえ、
将来にわたって米子市に存在してもらうためには、市との連携をより一層強化する必要があるのです。
中田としゆきの視点●大学拡充は米子市の「発展」と「存続危機」の分かれ道!
現在、医学部には約1500人の学生がいると聞いていますが、実は不足している施設やグランドを満たせば、
まだ200人近くの学生・職員を増やす事が可能なのです。
この事は、200人規模の企業誘致よりも高い経済波及効果を生み出します。
衣・食・住だけでも年間2億5千万円を超え、大学での経費支出や住宅供給なども換算すれば
年間5億円規模の経済効果があると予想されます。
その効果が、市内を循環する消費支出や不動産にも連動し、米子市の経済基盤の底上げをしていく事につながるのです。
今、各地の自治体が大学誘致に財政支出をしてでも取組むのは、この様な経済効果が期待されるからなのです。
私は、鳥取大学の「教育機関」「研究機関」の規模を拡大する事へ米子市が積極的に取組むべきと考えます。
米子市は、豊かな環境・資源と立地条件に恵まれている事は漠然と認識されているものの、
都市としての目指す方向性が不明確で、特に経済活動においては、
どこが、どのように経済活動に都合が良いのかというメッセージ性に乏しいのが現状です。
現在、アジア経済と国内経済の結節を求める動向が強まっています。
その点で、交通の要衝である米子市は、活力ある都市を目指す事が可能なのです。
ビジネス活動と米子駅
大量の人が行き交う交通結節点である米子駅とその周辺。鉄道・バス、タクシー、自家用車などの
交通を結ぶこの交通結節点にビジネス街の核を形成できれば、
移動と時間価値のメリットを活かしながら商業機能や居住機能にも連鎖させる事が可能になります。
現在は学生とビジネスマンの利用が圧倒的ですが、拠点都市間を結ぶ定時制と
大量・安定の輸送力をもつその場所をさらに有効に活用すべきです。
また、高齢社会の進展によって、便利な場所に便利な機能が集約されるニーズが高まっています。
当然、そのような場所には多様なビジネスチャンスが生まれるのです。
つまり、経済活動による「活力」と便利さによる「優しさ」を両立できる場所が交通結節点なのです。
米子市の都市構造では、その交通結節点が米子駅周辺であり、次に高島屋・公会堂周辺となっているのです。
米子駅「南北一体化」という名前が、イメージを難しくしているのでしょう。
「交通結節点の機能充実」といった方が分かりやすいかも知れません。
米子駅を列車に乗り降りする場所から、「活力」と「便利さ」「優しさ」の活動拠点、交流拠点に機能アップすべきです。
そして、さらにビジネス活動に有効な高度な機能を集約し、経済活動のゲートウェイ、中心軸にしたい。私はそう考えます。
時代は、グローバルに都市間競争の方向を否応無しに強めています。
希望のもてる街の将来を実現するためには、「都市の所得創出機能」を強化して、
少なくとも山陰においてはアジア経済圏を意識した都市間競争を勝ち抜くぐらいの意欲を持たなければならない。
そのことによって、2次的、3次的にも地元に経済波及効果を生み出し、都市の活力や所得を高め、
それを再び市民へ還元していく事につなげる事が必要だと考えています。
中田としゆきの視点●ビジネス活動拠点都市としての機能を追求する。
これまで米子市は、松江市や鳥取市と追い付け追い抜けの競争を都市戦略が不明確なまま行ってきました。
しかし、これからは、まちの持つ優位性とポテンシャルを活かした機能充実を進め、広くメッセージを発信すべきです。
大きな会議によりメッセージを発信するコンベンション機能も既にあり、
「おもてなし」の素材は、「よそ者を拒まない」「米子人」気質と交通網が活かされる広域観光資源として魅力があります。
ただし、人の行動には目的があります。米子を使う主要な目的をハッキリ感じさせるまちづくりが必要なのです。
私は、米子市はビジネス活動の拠点都市として存在感を高めていくべきだと考えます。
その経済活性化が、住む人に豊かさを感じさせる「優しいまちづくり」を可能にするのです。