予防医学・栄養学について考える
 1999年の日本の国民医療費は、過去最高の29兆円超となりました。これは、国民一人当たり年間23万円の医療費ということです。

 1997年7月の医療制度改革による患者の窓口負担引き上げ後、一時受診を手控える動きがあったにもかかわらずさらに更新しているということであり、医療費増に全く歯止めがかかっていないというのが現実です。国民年金や厚生年金・企業年金が払込不足と受給者増で破綻寸前であるのと同様に、医療保険も破綻しそうな勢いです。東証一部上場の大企業でさえ、従業員の健康保険・医療費負担に耐えかね、制度脱退を発表する会社が相次いでいます。

 医療保険も日本のように行き過ぎた制度のままでは、医療機関と薬品会社を喜ばせる過保護行政ものものであり、また国民も病気に対する予防意識が芽生えずひとつもいいところがありません。

 医療保険の破綻で、日本もいずれ欧米なみに患者の自己負担が引き上げられることになるでしょう。さしあたり、生活習慣病は保険の対象外とすることが検討されています。アメリカでは、医療保険がないので、患者は100%の負担を今日強いられています。ただの風邪や盲腸の手術でさえ家計がピンチになるくらいの高額な医療請求がきます。ですから、アメリカの家庭では、主婦たちが家族全員の健康管理を日本の家庭以上に責任を持って担っています。彼女たちは、結婚の条件として当然に栄養学を身につけてから各家庭に入っていきます。

 国民性として、日本人は「復習」して学び、欧米人は「予習」して学ぶと言われます。病気に関していえば、かかってから反省するより、かからないように予防するにこしたことはありません。予防医学ではドイツが世界最先端を走っていますが、その15年遅れをアメリカが、そして日本はアメリカに遅れること20年とさえ言われています。

 西洋医学は、対症療法が主体の医学であり、日本では医学生の98%が専攻します。予防医学や栄養学はむしろ卑下され、いまだ日本では志望者が少ないのが現状です。ところが、ドイツでは年々予防医学従事者の占める割合は上がり、50%以上にもなり、今ではむしろ予防医学の医者に有能な人材が多いとさえ言われています。

 アメリカは1992年から遅れを挽回ししようと、NIH(米国立衛生研究所)に予防医学関連研究の予算200億$をつけて本腰を入れだし、現在では10倍の予算にもなっているということです。

現代医療の限界
 私たちは病気にかかったとき、「病院に行けばきっと医者が治してくれるはず。」と過度に期待をし過ぎてはいませんか?

 今の日本の病院のほとんどは西洋医学による対症療法です。ですから、解熱剤とか鎮痛剤が主体で、薬の大半は気休めでしかありません。抗生物質にいたってはむしろ副作用ばかりが強くて問題です。本当に大切なのは、患者本人の自然治癒力であり、医療はその手助けに過ぎないということをもっと認識すべきです。

 日頃からバランスのとれた栄養素をとり、健康に気をつけていれば病気にもなりません。現代人はとかく食事が偏りがちです。もし、不足している栄養素がわかれば、意識して健康食品(サプリメント)で不足分を補うことも必要です。

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