人間の自然治癒力について考える
 人間の身体は、どこかが故障するとそれで全身の働きのバランスが崩れてしまいます。人体には、故障が起きたとき間髪を入れずにそのアンバランスを修復しようとする力、自衛力が備わっています。薬などを一切使わず、人間が本来持っているこうした力でいち早く身体を正常な状態に修復することを自然治癒力と言います。

 あらゆる生物の恒常性の維持機能を生物学ではホメオスタシスと呼んでいます。人間の場合は、血液のイオンバランスや血糖値、あるいは体温を一定に保つなど、環境の変化に対応するために生体の状態を変化させる働きをすべてホルモンがつかさどっているのです。

 ホルモンは細胞間の情報伝達を仲介する化学物質であり、ごく微量で作用します。環境ホルモンは、このホルモンバランスを攪乱する化学物質であり、人間の持つ自然治癒力を損なわせる危険物質であることは言うもでもありません。

 ストレス過剰な現代社会、ただでさえホルモンバランスが狂いがちなうえ、さらにこの環境ホルモン問題です。これでは人間の自然治癒力はますます低下するばかりです。

 西洋医学も、東洋医学もこの自然治癒力を手助けするための数多くの治療法をあみだしてきました。それでも環境汚染のスピードにはついていけそうにありません。病気になってから反省してもあとの祭りです。私たちひとりひとりが早く気づいてなるべく身の回りから有害な化学物質を無くしていく努力をすることこそ大切ではないでしょか。