地球環境を考える その2
 ベトナム戦争で散布されたダイオキシンの量は160キロと言われています。現在の日本のダイオキシン発生量は年間15キロですが、これは同じ先進国であるドイツの年間発生量の4グラムから比較すると約4,000倍という驚くべき数字です。

 そして、1970年代は現在の2倍以上の発生量だったことから、日本の国土、河川、近海の汚染度合いはベトナムの比ではないとさえ言えます。環境ホルモンなど有害な化学物質は、動物脂肪部分に濃縮され蓄積していきます。海洋汚染が深刻化していますが、人間から最も遠いところに生息している鯨やシャチ、アザラシや北極熊の汚染度はひどく、奇形の発生率も高まり、繁殖能力は著しく低下しています。

 グルメブームで飽食の時代、美味しいものは殆どが脂肪部分です。霜降りの松阪牛、牛乳やバターなどの乳製品、マグロのトロ、ヒラメのざぶとん、キャビア、どれをとっても環境ホルモンのかたまりです。日本人の食文化を見直し、肉食から菜食へ、加工食から自然食へとシフトする動きが加速化してきています。

 ところが、口から入る毒性(経口毒性)の100倍悪いのが皮膚から入る毒性(経皮毒性)であるという事実を殆どの人が知りません。日用品・化粧品に使用される化学物質の中には、環境ホルモンの疑いがあるものが相当含まれています。素直で清潔好きな現代日本人は、モラルの低い一部メーカーの巧みな商品化戦略に乗せられ、厚生省や環境庁の安全基準を盲信して、必要以上に有害な化学物質を使い続けました。

 生活排水で河川を汚し、過剰包装でゴミを出し、ダイオキシンを発生させる。そして、自ら進んで前進に有害な化学物質を付けまくる・・・・・現代日本人は、人類史上最も汚染された国民とさえ言われているのにその認識が私たちにはありません。

 先頃、朝日新聞が「果たして、人類は子孫を残せるか?」という社説を掲載して反響を呼びました。

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