地球環境を考える その1
 例えば、環境問題を考えるとき、いままではヒトを中心にその周囲を環境と言ってた時代から、地球に生きる全ての生態系の中にヒトもいて、それぞれが密接に切っても切れない相互関係にある状態を「環境」という時代に変わっています。 

 今、このかけがえのない青く美しい惑星、私たちの「地球」はとても病んでいます。環境汚染で絶滅、もししくは絶滅の危機に瀕する生物種が激増しています。ひとつの種の絶滅は必ず他の種に影響を及ぼし、ひいては生態系全体のバランスを乱し、やがては人間にも悪影響をもたらします。

環境汚染は私たち人間が引き起こした罪悪で、現代社会に生きる私たち全員が加害者であり、そして同時に被害者でもあるのです。

環境ホルモン
人間が大量に化学物質を使いだしてから一世紀が経とうとしています。

 ダイオキシンに代表される環境ホルモン(内分泌攪乱物)は、最近になってこそマスコミが取り上げていますが、東京湾には1900年から100年間にわたり流れ込んだ内分泌攪乱化学物質が、ほとんど分解されないまま海底に堆積しています。特に、1970年代に農薬を乱用した時代の層には、残留性の高い高濃度の環境ホルモンが堆積しているそうです。

 環境ホルモンは、ダイオキシン以外にPCB、ノニルフェノール、ビスフェノールAなどがありますが、何と言っても地下鉄サリンの17倍の毒性を持つダイオキシンが最も注目されます。

 ダイオキシンは、「発癌性」「催奇形性」「生殖機能低下」の原因物質であり、塩素を含む物質を低温で燃やすと大量に発生します。過剰包装(ラップ、トレー)、農家のビニールハウスなど日本が世界で一番塩化ビニール製品を大量に生産し、そして消費してきました。

 ダイオキシンは米軍がベトナムに散布した枯葉剤の中に大量に含まれていて、今でもベトナムで生まれる赤ちゃんに難病・奇病が絶えません。

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