私たちに出来ることを考える
 環境汚染の問題は、ややもすると被害者意識ばかりが先に立ちますが、決してそうではありません。生活者としての立場でよく考えると、誰しも少なからず加害者であるということに気づくはずです。

 農家の人が農薬散布した野菜や果物を市場に出荷しながら、我が家で食するものは有機農法で丹念に作った安全なもの・・・・というのは呆れた話だけれど誰でも知っていることですね。

 有害な化学物質を生産するメーカーの開発担当者や技術者たちは加害者でありながら、同時に農薬漬けの野菜を食べざるを得ない被害者でもあるのです。

 プロシューマーという造語があります。プロダクター(生産者)とコンシューマー(消費者)をくっつけた言葉で「生活者」という考え方です。ドイツの消費者団体は、グリーン・コンシューマー(緑の消費者)といって世界一賢い消費者と言われています。無公害で安全、高品質でリサイクル可能なものを買い、不必要不急なもの、外装ばからにカネをかける過剰包装なものは買わない。マスコミのイメージ広告にも惑わされず、本物を見抜く力を身につけています。いい加減なものを作るとすぐ不買運動が起きる。だからメーカーも襟を正して本物を作るし、流通業も必死で本物を探し当て、いち早く消費者に提供しようとする。

 つまりは、その国の生活者の意識レベルですべてが決まってしまうのです。モノやサービスが本物であるかどうかの判定基準として次の4項目を参考にしてください。

「本物」条件

1.つきあうものを害さない。

2.つきあうものを蘇生化させ、調和させる。

3.高品質で、安全で安心できる。

4.経済的である。

 日本の消費者が、ドイツのグリーン・コンシューマー志向に変われば、環境汚染大国の汚名もたちまち払えるでしょう。

 また、一方で企業の格付け機関として、新たにI・S・O(国際標準化機構の国際規格)が環境に対する格付けを公表します。いままで、投資家に向けて収益体質や財務内容を分析し、格付けする機関はありました。ところが、環境問題に真剣に取り組むことと利益追求は多くの場合が相反するという現実をなんとか改善するための方策が環境格付けなのです。この格付けランクが上がると、地球環境に配慮している企業ということで消費者の支持も上がり、結果として投資かも評価するというしくみです。

 これからは賢い生活者として、こういった格付けランクを参考にしながら、モノやサービスの購入・選択をしていきましょう。

経済的
安 全