日本海新聞 平成16年8月22日

患者や家族がゲーム楽しむ
境港・市場医院夏祭り


 境港市馬場崎町の医療法人・市場医院で21日、入院・外来患者を対象にした夏祭りが開かれた。患者の家族や地域住民も迎え、歌や踊り、手品、ゲームを楽しんだ。

 今年で3回目で、医院ロビーの特設会場にはスイカ、ヨーヨー釣りなどを用意して季節感を演出。市場和志院長は「患者の皆さんが家族との交流を通して心をいやし、笑顔になってくれれば」と話していた。


NHK宮崎 ニュースまるごと宮崎
平成15年2月7日
前院長市場聡出演



宮崎日日新聞 平成15年1月3日

宮崎を紡ぐ人々 活躍するUターン、Iターン者
市木診療所 所長 市場聡


 野生猿で知られる幸島のある串間市市木地区。約千三百人の住民のうち六十五歳以上の高齢者の割合は42・7%。市場聡さん(66)は同地区でただ一つの医療機関である市木診療所の所長として、地域医療を支えている。
 市場さんは鳥取県境港市生まれ。「鳥取にも無医村があって、みすみす命を失う高齢者が数多くいた。医師を志したときから、いつか無医地区で医療活動することを目標にしていた」。地元で長年、開業医を営んでいたが二〇〇一年春、長男と長女が跡を継いでくれることになったのを機に無医村行きを決めた。

 市木診療所は串間市が国の補助を受けて一九九五年に建設した。市健康管理課によると二〇〇一年、前任者の任期が終わり、次の医師を探していたところに市場さんから電話があったという。

 「大分や鹿児島など数カ所の自治体に、無医地区はないかと問い合わせた。串間もその一つで、医者を探していることは知らなかった」と市場さん。「宮崎は新婚旅行で訪れた地。さんさんと降り注ぐ太陽の光や野生馬などが強く印象に残っていた」。市職員の勧誘が熱心だったこともあり、同年六月、赴任した。

 診療所には一日二、三十人、多いときには五十人も患者が訪れる。「お年寄りは病気になると、入院が必要になる可能性が高い。大病院への中継役として、診療所の役割は重要」と語る。

 専門は外科と麻酔科。「開業後は小児科、皮膚科、整形外科などもまんべんなく修業した。いまにして思えば無医地区に行くための準備をしていたようなもの」と笑顔を浮かべる。

 地域住民からも慕われている。同地区の雑貨店経営江上弘子さん(58)は「気さくで話しやすい人。車で三十分かけて日南市の病院に行っていたが、市場先生が来てからは『命を預けます』とお願いしている」と全幅の信頼を寄せる。

 「お年寄りとの触れ合いが一番楽しい」という市場さん。赴任以来、鳥取に帰省したのは二回だけ。盆や正月も、急患に備えて診療所を離れない。「市木には温かい人情がある。体が動く限り、ここで診療を続けたい」と宣言する。


日本海新聞 平成14年8月10日

患者と家族、住民が夏祭り
境港・医療法人市場医院


 毎日の入院生活に変化をつけ患者様には楽しみを、御家族や地域の人々には病院を身近に感じてもらおうと、境港市馬場崎町の市場医院(市場和志院長)で、ふれあい夏祭りが行われた。院内は祭りらしい飾り付けがされ、普段と違う環境で患者や家族らは夏の楽しいひとときを過ごした。

 祭りは昨年から開催。薬や注射以外で患者の苦痛を和らげるには心のケアが必要と考え、患者と家族、地域の人々のふれあいを大切にしている。

 外江町の第三中学校の生徒がボランティアとして参加し患者と交流。患者や地域の人々が自慢ののどを披露したり、同院職員が仮装して踊りを披露するなどして祭りを盛り上げた。

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