カンパチ | ||
学名:Seriola dumerili | 英名:Great amberjack | |
地方名:アカバナ、アカバネ | ||
脊椎動物門−硬骨魚綱−スズキ目−アジ科 |
特徴 |
眼が上顎先端と尾びれ中央を結ぶ線より上にある点で、ブリ、ヒラマサと区別できる。若魚の頭に上から見ると八の字形の暗褐色の斑点があるのでこの名がついたが、これは成長するにしたがってわかりにくくなる。沖合いの岩礁周辺を群れで回遊し魚類や甲殻類を食べる。3〜8月に分離浮遊卵を産む。稚魚は流れ藻につくことが多く、それを捕らえて養殖する。天然物の3倍ぐらいの養殖物が市場に出回っている。ブリ・ヒラマサに比べると漁獲量は少なくブリ類の中では最高級品である。旬は夏である。南の地域で漁獲された大型のものは有毒化していることがある。 |
分布:本州以南、東部太平洋を除く全世界の熱帯・温帯 | 大きさ:1.5m |
漁法:釣り | 食べ方:刺身、焼き物 |
ヒラマサ | ||
学名:Seriola lalandi | 英名:Goldstriped amberjack | |
地方名:テンコツ、ヒラソウジ、ヒラス | ||
脊椎動物門−硬骨魚綱−スズキ目−アジ科 |
特徴 |
沿岸を回遊しながら小魚を食べ、磯の深場や沖の根に生息している。ブリとよく似ているが、胸びれがブリより短いこと、第1背びれのとげの数が多いなどの点から区別することができる。ブリよりも暖かい海域を好み、南の海域で獲られたものは毒を持っていることもある。若魚はヒラヤズ、ハマスと呼ばれ脂がほどよくのり、肉質がよいので、刺身やすしたねとしてはブリよりも上である。五島列島や高知県西部で4月中旬から5月にかけて産卵する。 |
分布:本州以南、世界中の温帯・亜熱帯域 | 大きさ:1m |
漁法:巻き網、刺し網、定置網、引き縄 | 食べ方:刺身、すしたね |
ブリ | ||
学名:Seriola quinqueradiata | 英名:Yellowtail | |
地方名:アカンボウ、ハナジロ | ||
脊椎動物門−硬骨魚綱−スズキ目−アジ科 |
特徴 |
典型的な回遊魚でカムチャッカ半島〜台湾近海で見ることができる。成長するにしたがって呼び名が変わる出世魚の代表格であり、モジャコ・ワカシ・フクラギ(〜15cm)、イナダ・メジロ(40cm前後)、ワラサ(60cm前後)、ハマチ(15〜60cm)と呼ぶ。成長するまで数年を要する。春に直径1,2mmほどの浮遊卵を産む。産卵期には味は落ちる。暮れから正月にかけての寒い時期に脂がのり寒ブリが珍重される。お雑煮にブリを入れる地域が多い。 |
分布:東シナ海〜カムチャッカ半島 | 大きさ:1.2m |
漁法:巻き網、引き縄、刺し網、定置網 | 食べ方:刺身、塩焼き、煮物 |